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先日、久しぶりに押井守の映画を見た。

ここでその映画の感想を書き連ねるのは控えるとして、映画を見終えて思い出した話がある。

通常の映画製作プロセスは、
「まず登場するキャラクターの設定をして、そこから物語を描き、最後に世界観を演出する」というのが一般的だが、

押井守のものづくりのプロセスは「世界観がまずあり、そこに物語が生まれ、そこからキャラクターが派生する」という点で特異だ、という話だ。

押井守の映画を見ると、まさにその世界観に身を浸す様な感覚になる。
音楽の様に、何度も何度も聞く事で、その度に別の世界に自分がいる様な感覚。
毎回見ても物語や登場人物の記憶が曖昧なのに、また観たくなるのにはそんな理由があるんだと思う。

美意識や表現手法は違えど、押井守のものづくりには強いシンパシーを抱く事が出来る。